旅スタイルで選べば、キャンピングカー選びはもう迷わない

キャンピングカーの給排水タンク処理で悩まない知恵|1,000日旅して辿り着いた「重さ」と「手入れ」の現実

「20Lの大容量タンクがあれば安心」……展示場でスペック表を見て、そう納得していませんか?しかし、実際に旅を始めると、多くの人が「重くて運ぶのが苦痛」「手入れが面倒で使わなくなった」という壁にぶつかります。

私は2019年に中古のライトキャブコン「マッシュ」を手にし、標準装備だった20Lタンクの重さを実戦で経験しました。その後のDIYでの「自作バスコン」製作では、その経験を活かして最初から「10Lのポリタンク」を採用。1年の1/3を過ごす北海道旅でも、このスタイルで快適に過ごしています。

カタログの数字を「足し算」して安心を買う前に、1,000日の旅で辿り着いた「水まわりの自分軸」をお話しします。

キャンピングカーの給排水タンクは20Lサイズが一般的ですが、満水になれば重さは約20kg。これは「お米10kg袋を2つ同時」に持つのと同じ重さです。

炊事場(水場)が車から離れている場合、この塊を運ぶのは非力な方には大きな負担。これが「シンクを使うのはやめておこう」というブレーキになっては本末転倒です。

  • 運用での解決策: 20Lタンクが標準装備でも、必ずしも満タンにする必要はありません。給水を10Lに絞れば、重さの負担は軽減されます。最初から10Lのポリタンクに交換して運用するのも手です。自分の体力に合わせて調整するだけで、処理の負担は劇的に軽くなります。
  • 固定タンク車両での長期旅: 駐車場所から炊事場(水場)までに距離があり、タンク固定式では給水ができない場合、別途10L程度のポリタンクを用意しておき、何往復か等しながら給水を行うことで対処できます。これを知っておけば、距離が多少あっても給水を完了できます。
  • 私の結論: 旅先での水の使用が「歯磨き・洗顔・手洗い」程度なら、10Lあれば1週間程度は持ちます。北海道の無料キャンプ場など、水の確保が容易な環境では、このサイズが最も機動力と利便性のバランスが取れています。

「車内が下水臭くなるのでは?」という不安は、仕組みを知れば解消できます。最近の車両はシンク下の配管にトラップが設置されていることがあるため、その場合はタンクのにおいが上がってくることはほとんどありません。販売店にトラップの有無を確認しましょう。

大切なのは、タンクそのものの清潔をどう保つかです。

  • 食器を洗わない工夫: 車内で自炊をする場合、水を多く使うのは「食器洗い」のときです。私は極力水を使わないよう、食器にラップを被せたり、ビニール袋に入れて料理を盛ることで、洗い物そのものを減らしています。鍋やフライパンも、まずは拭き上げ、天然素材の洗剤で脂分を取り、最後に除菌シートで仕上げる。これが私のスタイルです。
  • タンクの洗浄: 固定式・ポリタンク問わず、キッチンハイターなどを入れ、水を満タンにして1日放置しておくなどして洗浄しましょう。これだけで除菌され、清潔な状態を保てます。
  • ポリタンクの利点: 汚れが気になったら中を振って洗うことができ、どうしても落ちなければ新しく買い替えられる気軽さがあります。

10Lや20Lの重さがどれくらいかは、あらかじめ自宅で確認しておくこと。その感覚を持って実車を確認することをおすすめします。

ポリタンクの配置: 給排水タンクの設置場所を確認し、重い荷物をどかさずに「サッと」出し入れができる位置にあるかを確認したか。

固定タンクの処理法: 販売店に排水処理の具体的な仕方を確認し、自分一人でスムーズに作業できそうかイメージしたか。

トラップの有無: シンク下の配管に、におい止めのトラップが設置されているかを確認したか。

冬場の凍結(Dタイプ検討の方): 車外固定タンクの場合、氷点下では水が凍ることがあります。販売店に排水処理の仕方を確認したか。

  • 「シンク下の配管にはにおい止めのトラップが設置されていますか?」
    • ※におい対策が構造的になされているかを知ることで、夏場の快適性を事前に把握できます。
  • 「固定タンクの場合、冬場の凍結時に排水コックを操作する際の注意点はありますか?」
    • ※凍結リスクへの対処法をプロに聞いておくことで、冬旅でのトラブルを未然に防げます。
  • 「プロが推奨する、タンク内を清潔に保つためのメンテナンスサイクルを教えてください」
    • ※ハイター洗浄などの具体的な清掃方法を確認し、自分が継続できる手間かどうかを判断材料にします。

給排水タンクの仕様で確認することは、容量の大きさではありません。自分の旅で「何にどれくらい水を使うか」を知り、自分が続けられる「重さと手入れのバランス」を見つけることです。

20Lタンクでも給水量を調整すればいいし、固定タンクでも小型ポリタンクを併用すれば給水の悩みは解消できます。こうした「自分なりのやり方」という情報を持ったうえで判断すれば、水まわりの不安は解消されます。

「具体的にどんな構成がベストなのかまだ迷う……」という方は、まずは当サイトの無料適性診断を受けてみてください。たった1分で、あなたが優先すべき基準が明確になります。さらに具体的な車両の見極めや、装備・DIY・旅の仕方の悩みについては、私が直接相談に乗るなかじのキャンピングカー相談室も用意しています。

納得のいく相棒と一緒に、軽やかな旅をスタートさせましょう。

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