近年の北海道は、7月・8月に厳しい暑さに見舞われる日が増えています。本編で解説した「電気管理」を考慮しつつ、車両の装備や自分たちが「どう過ごしたいか」に合わせて、現実的な場所選びを行いましょう。
車内の暑さ対策として、扇風機や換気扇(ルーフファン)を活用するのは基本です。これらを使って車内で快適に過ごせているのであれば、無理に移動せずその場所に留まっても問題ありません。移動を検討すべきなのは、以下のようなケースです。
冷房を使いたいが電力が足りない:冷房が必要な暑さだが、サブバッテリーの残量や翌日の発電見込みに不安がある場合は、無理に粘らず涼しい場所へ移動を検討しましょう。
外で快適に過ごしたい:車内だけでなく、日中を外の椅子やテーブルで心地よく過ごしたい場合は、近くに標高の高い滞在場所(キャンプ場やRVパーク)があればそこを目指すか、稚内や根室方面などの比較的涼しい地域を目指すのも一つの方法です。
北海道の中でも、他の地域に比べると涼しい傾向にあるエリアを把握しておくことは、滞在の安定感に繋がります。
道北(稚内方面)や道東(根室方面)へ:稚内方面や根室方面は、他の地域に比べると真夏でも涼しい日があります。これらの地域は、夜になれば気温が下がる日が多いため、車内での睡眠の質を確保しやすくなります。
「標高」を上げる:大きな移動をせず、もし近くに標高の高い滞在場所(キャンプ場やRVパーク)があれば、そこを選択するのも有効です。標高が上がるほど気温は下がるため、内陸でも高台にある拠点を選ぶことで、天然の涼しさを享受できる可能性が高まります。
環境そのものを涼しい場所へ移すことは、結果として冷房による電力消費を抑えることに繋がります。
予報を見て拠点を移す:各地の最高・最低気温の予報を確認し、「暑さで電力が厳しくなる」あるいは「外で過ごせなくなる」と判断した時点で、涼しいエリアや高台へ数日単位で拠点を移すことを検討してください。この「環境を使い分ける判断」が、北海道で心地よい滞在を続けるための知恵となります。
扇風機で十分なら滞在継続:車内のファンで快適に過ごせるなら、その場所を維持して電力を温存する。
電力不足や外の快適さを求めて移動:冷房用の電力が足りない場合や、外で涼しく過ごしたい場合は、稚内・根室・(近くにあれば)標高の高い滞在場所を目指す。
「気温が下がる日が多い」夜を狙う:夜間の気温低下が期待できる沿岸部や高台を拠点に選ぶことで、無理のない滞在を維持する。
環境を使い分けて快適さを維持する術を学んだら、最後は北海道全域の個性を知り、自分たちにぴったりの居場所を見つける、第4章「エリア別の性格と滞在の質」を確認していきましょう。